EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授するシリーズ「EXILEエクササイズ」の第45回です。今月は吉田氏のもとでプログラム開発を担当している理学療法士、見山明氏が「体から変えるゴルフスイング」をテーマにした改善プログラムを紹介しています。3回目となる今回は「ダウンスイングとフォロースイング」の特集です。

 ◆ゴルフランジ

 ダウンスイングからフォロースイングにかけての体幹の動きとバランスのトレ。軸足の強化練習にもなります

 見山氏

 ゴルフクラブを拳1個分空けて両手で持ちます。左足の膝を軽く曲げて、右足を後ろに引きながら(写真8)、クラブの向きを90度ひっくり返します。左手を前方に持っていって、クラブを正面にまっすぐ向けてください。床とは平行です(写真9)。後ろ足も床と平行になるのが理想ですが、まずは上体が平行になるようにしましょう。バランスを崩すと、平行でなくなります(写真10)。体幹の力が弱いと、クラブが正面でなく外側を向いてしまいます。

 ダウンスイングもフォロースイングも、右利きの人なら左足に体重が乗ります。その時に軸足が安定せず、体重を支えきれないと力を出し切れません。構えた前側の軸足がどれだけ踏ん張れるか。ここがポイントになります。体の左右のバランスを取るためには、右と左の両方をやることをお勧めします。

 ためた力を一気に切り返すためには腹筋と体幹を鍛え、それを受け止める下半身も重要です。ゴルフランジは、10秒以上静止できるように練習すると理想のスイングに近づけます。さまざまなエクササイズを紹介していますが、トレーニングは不得意のところを重点的にやるのがコツ。1つ1つ課題を克服していきましょう。

 第45回おわり。【取材・構成=松本久】

 [2014年9月1日16時21分](9)左手を前に出して、クラブを正面に向けながらひっくり返します(10)バランスを崩すと、クラブが床と平行でなくなります