EXILEのフィジカルトレーナー、吉田輝幸氏が正しい体の使い方を伝授する「EXILEエクササイズ」もいよいよ最終回です。第46回はプログラム開発担当の理学療法士・見山明氏が「体から変えるゴルフスイング」をテーマに「飛距離アップ」プログラムを紹介します。連載を終えるにあたり、吉田氏も「体を変える努力は自分を裏切りません」とあらためて唱えました。

 ◆クロスオーバーエクササイズ

 体幹の回旋強化とスイングスピードの向上トレ

 見山氏

 体幹をひねる筋力を鍛える練習です。あおむけに寝て、両手は左右に開き、両足を上げて90度に曲げます(写真8)。この状態で左右に膝を倒していきます。床から指1本ぐらいの距離まで骨盤をひねり(写真9)、そこから反対側に膝を倒す(写真10)。それを繰り返します。肩甲骨が床から離れないように(写真11)固定します。フィニッシュ姿勢も飛距離アップも、体をねじる動作を鍛えることが大切。ポイントは股関節から股関節への体重移動です。

 今週までの4回で、ゴルフの理想のスイングを身に付けるトレーニングを紹介してきました。どうでしょうか。レッスンの前後でスイングの違いを体感できましたか。

 ◆吉田氏の総括

 自分の体の問題点は一体何なのか。それに気付いてもらえればと思い、これまでにさまざまなエクササイズを紹介してきました。合理性・効率性のない「根性トレ」では長続きしないし、効果も期待できません。機能的で無駄のない動きのできる体を作るには、内面から体を引き締める体幹トレーニングが必要です。

 体幹を鍛える上で重要なのは、股関節・肩甲骨の柔軟性と腹筋背筋などの安定性です。技術というのは、持って生まれたセンスが必要な要素があります。でも、自分の体を変えるトレーニングは、時間をかけて正しいやり方をすれば決して裏切ることはありません。

 何歳になっても、体を変えるチャンスはあります。80歳を超えてボディービルで活躍している人も多いし、「体を鍛え始めたのは60歳から」という人もいます。あきらめずに、自分の体としっかりと向き合っていきましょう。

 最終回おわり。【取材・構成=松本久】

 [2014年9月8日18時13分](9)(10)(11)