アユ釣りの最盛期はもうすぐそこに。梅雨明けを前に早くも20センチ級が掛かりだした兵庫・揖保川へ15日、良型を狙って釣行した。午前中は中流域の新宮地区・水管橋周辺を、午後からは下野橋周辺に入り、トロ場と瀬を止め泳がせ釣りで攻め、午後4時までに追い星も鮮やかな13~20センチを22匹追わせた。揖保川らしい良型アユとの駆け引きを夢中で楽しんだ。

 流シンで揖保川らしいナイスボディーの突っ走る掛かりアユの追いに、最盛期間近を感じた釣行だった。

 午前10時ごろ、新宮地区の水管橋下流に入川。ここは大石がゴロゴロ入っている瀬で、水位は5センチ減水、水温18度のベストコンディション。まずはオトリが管理しやすいフロロラインをセット。瀬肩から始めたが掛かったのは13センチ1匹のみ。そこで瀬に見切りをつけて瀬肩のトロ場へ移動。

 石はよく磨かれ黒光りしている。足元から石周りへ泳がす。石頭を通過させるとオトリが追われて逃げる。それならばとテンションをかけて止め泳がせ釣りで石の頭を狙う。

 5秒ほど止めると、キラッと光ってアユが絡み合いビューンと下流へ猛ダッシュ。重量感ある引きで抵抗をみせる。タイミング良くタモに飛ばしたのは、黄色い追い星をつけた20センチの野アユ。いきなりの良型に「よっしゃ、でかい」と気分上々。続けて同様に攻めて、正午までに13~20センチを9匹追わせた。

 午後は下野橋の約200メートル上流に移動。ここは二股の流れで右岸をメーンに攻める。トロ場で水面にシワのあるポイントを泳がすと、すぐに15センチをキャッチ。だが後が続かない。

 次は瀬肩の白泡へオトリを入れて落ち着かせると、ツツーンと目印が飛んだ。追うアユのアタリは気分爽快、まさに友釣りの醍醐味(だいごみ)だ。サッとタモに取り込んだのは18センチ。

 さらに良型を求めて下流の瀬を攻める。オトリが流シンに入ると同時にガガッとハリ掛かり。ビューンと下流へ突っ走る。サオの胴でためて引き抜いたのはナイスボディーの20センチ。やはり瀬のアユは元気がいい。

 ここから野アユの追いが最高潮になり、流シンを攻めると18~20センチが7連発。元気なアユの活発な追いにテンションがマックスに。その後トロ場を同パターンで攻め良型を3匹追加して、午後4時に納竿した。【日刊FPC・糸数恵士】

 【今後の見通し】アユの魚影は濃いので、今後、出水後のリセットで数釣りに期待。7月の最盛期には23センチ超が掛かりそう。また終盤には尺アユが狙える。お勧めは新宮周辺、住宅前、消防署前と、支流の三方川も狙い目だ。

 【問い合わせ】揖保川漁協【電話】0790・62・6633、高井釣具店【電話】0790・62・2334。入漁券は年券1万3400円、日券3400円。

 【交通】山陽自動車道の龍野ICから県道29号を北上。富永の交差点を左折。国道179号に入り龍野橋を渡り、最初の交差点を右折。揖保川沿いに中流域の新宮地区へ。