今日はパソコン作業が長時間に及ぶ方々に多い悩み「ドライアイ」についてお話しします。ドライアイは、さまざまな症状を引き起こします。主な原因は、涙の働きの低下です。

 涙は流れていない時でも、目を守るために目の表面を覆っています。その涙が正常な働きができなくなると、目が傷つきやすくなったり、かすんで見えたり、目が疲れやすくなります。時として頭痛や肩こりの原因になる場合もあります。

 ドライアイの簡単なチェックシートを用意したので、当てはまるものをチェックしてみてください。

 □ものがかすんで見える

 □重たい感じがする

 □目が痛い

 □光を見るとまぶしい

 □目が赤い

 □涙が出る

 □目に不快感がある

 □目がかゆい

 □目やにが出る

 □目が疲れる

 □目が乾いた感じがする

 5つ以上当てはまると、ドライアイの可能性があります。10秒以上目を開けていられない、まばたきの回数が多い(1分間に40回以上)という場合も、ドライアイの可能性があります。

 ドライアイの原因は、加齢、コンタクトレンズなどが挙げられます。スマホやパソコンの画面を長時間見ていると、まばたきの回数が少なくなります。慶大眼科学教室の内野美樹先生らが中心になって行った研究では、1日のパソコン作業時間が8時間を超える人はドライアイになりやすいことが分かりました。

 いわゆるVDT(Visual Display Terminal)症候群と呼ばれるものです。パソコン作業が長い方は「1時間ごとに休憩を取る」「パソコンの画面は40センチ以上離し、目線よりも下に置く」などの工夫をしてください。

 なんとなく目に不快感がある方は眼科医に相談してください。「first call」では私も相談を受け付けています。

 ◆first call テレビ電話で医師に相談ができるオンライン医療相談サービス。現在はモニター期間中なので15分500円。https://firstcall.md/

 ◆真鍋歩(まなべ・あゆむ)医師・医学博士。1984年(昭59)7月6日生まれ、東京都出身。日大医学部卒。専門は眼科。現在、日大病院眼科研究医員として臨床・研究に従事しながら、メドピアグループが提供するオンライン医療相談サービス「first call」運営に参画。自身も同サービスで健康相談に応じる。