K-1、PRIDEで活躍した格闘家のミルコ・クロコップ(44)が2日、自らのインスタグラムを更新し、脳卒中のため現役引退することを表明した。 ミルコは2月25日のトレーニング中に脳卒中を起こしたことを明かし「今まで何度もこれが最後だと言い続けながらカムバックしてきたが、これが本当の終わり」とコメントした。 さらに「幸運なことに私の顔はまひや変形することもなかった。ただ3カ月後に回復して、トレーニングを続けたとしても、再び頭に衝撃を受けることはできない。これが現状です。非常に厳しいことだと受け止めている。今まで支えてくれた方々に感謝したい」とつづった。最強伝説をつくってきたミルコの足跡を写真で振り返る。


◆ミルコ・クロコップ 本名ミルコ・フィリポビッチ。1974年9月10日、クロアチア(当時ユーゴスラビア)出身。15歳からテコンドーを始めたが、1度は内戦の激化で断念。その後17歳から空手、19歳でキックボクシングに転向。96年3月にミルコ・タイガーのリングネームでK-1デビューし、01年11月からはPRIDEにも参戦。07年2月には主戦場を米国UFCに移した。元警察官でリングネームのクロコップは英語で「クロアチア人のコップ(警官)」の意。03年からクロアチアの国会議員も務めた。188センチ、103キロ。

ミルコ・クロコップの激闘

準決勝でミルコ・クロコップ(右)は、天田ヒロミに脳天にかかと落しをたたきこむ(ワールドGP2000福岡大会、2000年10月撮影)
準決勝でミルコ・クロコップ(右)は、天田ヒロミに脳天にかかと落しをたたきこむ(ワールドGP2000福岡大会、2000年10月撮影)
クロコップ(右)のカウンターパンチがアーツにヒット 2−0の判定でクロコップの勝利(K−1GLADIATORS 2001年撮影)
クロコップ(右)のカウンターパンチがアーツにヒット 2−0の判定でクロコップの勝利(K−1GLADIATORS 2001年撮影)
ミルコ・クロコップ(右)はピーター・アーツにキック(K−1GLADIATORS2001、2001年3月撮影)
ミルコ・クロコップ(右)はピーター・アーツにキック(K−1GLADIATORS2001、2001年3月撮影)
ミルコ・クロコップ(左)と婚約者で元クロアチア代表(サッカー)スーケルのいとこクラウディア・スーケルさん(2001年撮影)
ミルコ・クロコップ(左)と婚約者で元クロアチア代表(サッカー)スーケルのいとこクラウディア・スーケルさん(2001年撮影)
クロコップ(中央)のひざがタックルにいった際に入り藤田和之は顔面から流血。(K−1対猪木軍対抗戦、2001年8月撮影)
クロコップ(中央)のひざがタックルにいった際に入り藤田和之は顔面から流血。(K−1対猪木軍対抗戦、2001年8月撮影)
高田延彦(右)はミルコ・クロコップのキックを浴びる(PRIDE17、2001年11月撮影)
高田延彦(右)はミルコ・クロコップのキックを浴びる(PRIDE17、2001年11月撮影)
開始21秒、ハイキックで永田裕志(左)を仕留めるミルコ・クロコップ(猪木祭、2001年12月31日)
開始21秒、ハイキックで永田裕志(左)を仕留めるミルコ・クロコップ(猪木祭、2001年12月31日)
 ミルコ・クロコップ(右)とヴァンダレイ・シウバはゴング前から火花を散らした(PRIDE20、2002年4月28日撮影)
 ミルコ・クロコップ(右)とヴァンダレイ・シウバはゴング前から火花を散らした(PRIDE20、2002年4月28日撮影)
ヴァンダレイ・シウバ(上)はミルコ・クロコップを押さえ込みパンチを繰り出した(PRIDE20、2002年4月28日撮影)
ヴァンダレイ・シウバ(上)はミルコ・クロコップを押さえ込みパンチを繰り出した(PRIDE20、2002年4月28日撮影)
ミルコ・クロコップ(左)とヴァンダレイ・シウバ(右)は5ラウンドを闘うも、引き分け(PRIDE20、2002年4月28日撮影)
ミルコ・クロコップ(左)とヴァンダレイ・シウバ(右)は5ラウンドを闘うも、引き分け(PRIDE20、2002年4月28日撮影)
Dynamite!桜庭和志(左)はミルコ・クロコップに蹴り上げられる(2002年8月28日撮影)
Dynamite!桜庭和志(左)はミルコ・クロコップに蹴り上げられる(2002年8月28日撮影)
国立競技場、Dynamite、桜庭和志(右)はミルコ・クロコップの足を取る(2002年8月28日撮影)
国立競技場、Dynamite、桜庭和志(右)はミルコ・クロコップの足を取る(2002年8月28日撮影)
猪木祭り 藤田和之(右)はミルコ・クロコップに破れ、ぼう然(02年12月31日撮影)
猪木祭り 藤田和之(右)はミルコ・クロコップに破れ、ぼう然(02年12月31日撮影)
ボブ・サップ(右)にハイキックを放つミルコ・クロコップ(03年3月30日撮影)
ボブ・サップ(右)にハイキックを放つミルコ・クロコップ(03年3月30日撮影)
ミルコ・クロコップ(右)を破ったケビン・ランデルマン(2004年4月25日撮影)
ミルコ・クロコップ(右)を破ったケビン・ランデルマン(2004年4月25日撮影)
ミルコ(上)は金原にフットスタンプを浴びせた(PRIDE武士道、2004年5月23日撮影)
ミルコ(上)は金原にフットスタンプを浴びせた(PRIDE武士道、2004年5月23日撮影)
ミルコ・クロコップ(左)に突進したエメリヤーエンコ・ヒョードルは、勢い余り場外へ落下した(PRIDEさいたま大会、2005年8月28日撮影)
ミルコ・クロコップ(左)に突進したエメリヤーエンコ・ヒョードルは、勢い余り場外へ落下した(PRIDEさいたま大会、2005年8月28日撮影)
 判定で敗れ悔しそうなミルコ・クロコップ(PRIDEさいたま大会、2005年8月28日撮影)
 判定で敗れ悔しそうなミルコ・クロコップ(PRIDEさいたま大会、2005年8月28日撮影)
エメリヤーエンコ・ヒョードル(右)はミルコ・クロコップを判定で下しガッツポーズを決めた(PRIDEさいたま大会、2005年8月28日撮影)
エメリヤーエンコ・ヒョードル(右)はミルコ・クロコップを判定で下しガッツポーズを決めた(PRIDEさいたま大会、2005年8月28日撮影)
ミルコ・クロコップ(右)のローキックを浴びる吉田秀彦(PRIDE無差別級GP、2006年7月1日撮影)
ミルコ・クロコップ(右)のローキックを浴びる吉田秀彦(PRIDE無差別級GP、2006年7月1日撮影)
ミルコ・クロコップ(左)の肩を借りてリングを降りる吉田秀彦。右は中村和裕(PRIDE無差別級GP、2006年7月1日撮影)
ミルコ・クロコップ(左)の肩を借りてリングを降りる吉田秀彦。右は中村和裕(PRIDE無差別級GP、2006年7月1日撮影)
ミルコ・クロコップ(左)のニーキックを浴びるジョシュ・バーネット(PRIDE無差別級GP 、2006年9月10日撮影)
ミルコ・クロコップ(左)のニーキックを浴びるジョシュ・バーネット(PRIDE無差別級GP 、2006年9月10日撮影)
崔洪万(チェ・ホンマン)(右)にキックを浴びせるミルコ・クロコップ (Dynamite!!、2008年12月31日)
崔洪万(チェ・ホンマン)(右)にキックを浴びせるミルコ・クロコップ (Dynamite!!、2008年12月31日)
クロコップ(右)の左フックを食らう石井(IGFイノキ・ボンバイエ、2014年12月31日撮影)
クロコップ(右)の左フックを食らう石井(IGFイノキ・ボンバイエ、2014年12月31日撮影)
額から流血しながらもクロコップに襲いかかる石井(IGF2、2014年8月23日撮影)
額から流血しながらもクロコップに襲いかかる石井(IGF2、2014年8月23日撮影)
大量出血でグロッギーの石井(IGF、2014年12月31日撮影)
大量出血でグロッギーの石井(IGF、2014年12月31日撮影)
優勝したミルコ・クロコップ(RIZIN無差別級トーナメント、2016年12月31日撮影)
優勝したミルコ・クロコップ(RIZIN無差別級トーナメント、2016年12月31日撮影)