太平洋側長万部町の国縫沖で、秋マガレイが本格化してきた。4日午前5時30分、八雲町黒岩漁港から佳栄丸(木村佳史船長、【電話】090・8708・1334)に14人が乗船。水深16~18メートル狙いで23~40センチのマガレイが1人50~80匹、30~40センチのイシガレイが3~8匹と上々の釣果だった。

 条件は厳しい状況だった。前日までのシケで水が濁り、当日は強風で流れが速かった。しかし、開始からマガレイが釣れる上々の出だし。良型も交じり期待は一気に膨らんだ。船の流れとともに移動を繰り返す中、食い渋る時や入れ食いだったり、型も大中小とバラついた。釣れ方はダブルやトリプルと場所によってさまざまに変わった。大型マガレイはもちろんだが、大型イシガレイも引きが強く、タモの用意が必要なほど。ほかの釣果はマツカワ、ヒラメ、スナガレイが船中数匹。

 夫婦仲良く釣りを楽しんでいた札幌市から参加した岩村光雄さん(72)は、大型マガレイを釣る度に、お互いタモを入れてサポート。手返しも良く「数多く釣れたし、ヒラメも釣れた」と大満足。木村船長は「マガレイは今後さらにおいしくなり、11月前半まで狙える」と話していた。この海域は西風に強く、出港できる機会が今後も期待できるので、安定してマガレイ釣りが楽しめそうだ。【リポーター・竹鼻雅己=61】