ロシア・オリンピック委員会(ROC)のジューコフ会長は昨年12月、個人資格で平昌冬季五輪(ピョンチャン・オリンピック)に出場できる同国選手は200人を超える可能性があると語った。だが、実際に認められたのは、自国開催だった前回ソチ大会の約230選手から約3割減の169選手。認められなかった選手には金メダル候補も含まれ、冬季競技大国の戦力ダウンは不可避だ。
組織的なドーピングで名声が地に落ちたロシアに対し、国際オリンピック委員会(IOC)は疑わしきは排除する方針を徹底した。バッハ会長は「(大会での違反発覚という)ネガティブな驚きに直面しないためだ」と訴える。世界反ドーピング機関(WADA)が新たに入手したソチ大会前後のモスクワ検査所のデータなども参考にした結果、ロシア側が予備登録した500人から大量の除外者が出た。韓国出身で、ショートトラック男子で五輪金メダル6個獲得のビクトル・アン選手もその1人で、ロシアのスポーツ界をむしばむドーピング問題の根深さを改めて浮き彫りにした。
海外の冬季大会で最多の123選手を派遣する見通しの日本に比べると依然大所帯で、フィギュアスケート女子で世界選手権2連覇中のエフゲニア・メドベージェワ選手や、先の欧州選手権でメドベージェワ選手に勝った新星のアリーナ・ザギトワ選手ら日本勢のライバルは入った。潔白を証明した選手たちは、国旗や国歌が禁止される大会で国の威信を懸けて戦う。


