1枠の古結宏(42=兵庫)が気迫のスタートから押し切り、今年3度目の優勝を飾った。2着は高野哲史、3着は渋谷明憲。地元の丸岡正典は2コースから差しを狙ったが、1Mでバランスを崩し6着。

7日間のロングランシリーズ。予選トップだった古結の集中力は最後まで切れなかった。インのスタートはコンマ08。「準優と比べると、ちょっと回転が足りませんでしたね」。展示で感じ取った行き足の誤差を早い仕掛けで埋めた。後ろから伸びてきた丸岡が絶好の壁にもなった。1Mを回った後は危なげなく、ゴールまで駆け抜けた。

前検から14号機に手応えを感じていた。「ちょっとだけですが、やれるなと思っていた」。予感を現実に変える調整力、レース巧者ぶりはさすが。意外にも住之江では初優勝となった。次走は5日開幕の三国周年。勢いを付け、G1でも好走を狙う。【東和弘】