グランプリ優勝戦が12Rで行われた。絶対王者・高橋貢(43=伊勢崎)が雨中の上州決戦を制し、大会3連覇を達成。自身が持つ最多優勝記録を184に伸ばした。

 先行有利の湿走路となり序盤は展開がもつれた。その中で高橋は4番手スタートから混戦を避ける形でスムーズに進出した。3周1角で先に抜け出した早川を外からまくり先頭を奪うと、5周回から2番手中村、3番手金子と先行3車が後続を引き離した。「ペースが上がらないのは分かっていた。コースだけ外さないようにした」(高橋)。後ろの中村と金子が見えていた高橋は、冷静な走りで周回を重ねた。一方、無理をしてでも仕掛けなければならない中村と金子は、タイヤを滑らせて勝負の明暗が分かれた。

 「2日目が大きかった」と湿走路の2日目9Rで6着に敗れたことを踏まえて、タイヤをしっかりと選択してコース取りを修正したことが優勝につながった。【海老原実】