「ROAD TO チャレンジカップ」連載の最終回は、18回目を迎えたSGチャレンジカップのデータ集を送る。18人枠のグランプリ出場権を懸けたラストバトルは悲喜こもごもで、さまざまな逆転劇が繰り広げられてきた。

 <1>8人が優勝でGP権利獲得 第1回(98年)の覇者江口晃生を筆頭に8人が優勝で、圏外からグランプリ出場権を得た。第16回(13年)の森高一真のように優勝しても届かなかった選手もいる。以前はチャレンジCも他のSGレースと同じ52人枠だった。それが昨年のSG改革でGPが18人枠に広がり、チャレンジCは32人に絞られた。今年は34人出場。34位選出の岡崎恭裕も優勝でGPに届く。

 <2>最大の逆転は43位から 第15回(12年)優勝の平尾崇典は、チャレンジC直前の賞金順位43位から逆転だった。第12回(09年)の原田幸哉は32位からで平尾に次ぐ。いずれも地元選手。

 <3>瓜生にはツキがある!? 芦屋開催は第8回(05年)以来、10年ぶりでその時は現選手会長の上滝和則が優勝した。その勝利によって勝負駆けだった選手が落選。結果待ちの瓜生正義にGP出場権が回った。

 <4>準優勝で良かったのに… 昨年の第17回、浜野谷憲吾が優勝戦に2号艇で進出した。浜野谷の条件は準優勝以上。しかし6着に終わり、地元平和島開催だったグランプリ出場を逃した。浜野谷は今年も昨年と同じ準優勝以上が必要となりそう。東都のエース、雪辱なるか。【構成・中川純】(おわり)