服部幸男(45=静岡)が、インから逃げて09年10月の大村周年以来、7年ぶりのG1優勝を決めた。服部のG1優勝は21回目、通算90回目の優勝となった。

 スタートはコンマ15。トップスタートを決めた2コース菊地孝平の08に比べてやや仕掛けが遅れた。3コースの石渡鉄兵も強烈なまくりを放つ。しかし服部は冷静だった。「キク(菊地)が放ったのは分かったし、鉄兵が握ってくるのも見えた。1周2Mで優勝は確信できた」と振り返る。

 服部に始まり服部で終わった大会だった。64周年にちなんで64期の服部が初日1R1号艇に組まれて逃げ切り、最後も勝ち切った。「これまで児島では大事なところでフライング(99年メモリアル準優など)を切り迷惑をかけた。少しは恩返しできたかなとホッとしてる」と当地への思いも吐露した。次走のグランプリシリーズへ「1走1走ベストを尽くします」と、いつものフレーズでファンに活躍を誓った。【神田成史】