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企画特集



競艇 第35回笹川賞特集


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プレーバック ~1998年~

<第25回>

山崎うれしい地元優勝「狙って取った」

<1998年5月25日付紙面:桐生競艇>
 地元の山崎智也(24)が見事に期待にこたえ、優勝を飾った。「第25回笹川賞競走」優勝戦は24日、群馬・桐生競艇場で行われ、山崎が4コースから1M差しを決めた。西田靖(36=神奈川)がフライングで消えるアクシデントもあったが、終始冷静にレースを進めての勝利だ。山崎のSG優勝は昨年10月の唐津ダービー以来、2度目。優勝賞金4000万円を獲得し、今年の獲得賞金でもトップに立った。

 その瞬間、どよめきは歓声に変わった。1周2M寸前、西田がフライングで戦線を離脱。2Mを最初に回ったのは、山崎だった。2万2000人分の歓喜の声を、山崎はガッツポースで受け止めた。勝利を確信した。ピットでは師匠の広町恵三(47)が思わず声を上げていた。「あいつは、本当にすげえな」。

 何よりもうれしい地元優勝だ。口には出さなかったが、山崎は今回優勝を目指していた。「昨年のダービーはたまたま取れた優勝。今回のは狙って取ったものです。だからうれしさが違う」。師匠の支えがあっての勝利だった。今回初めて師弟が一緒にSG出場した。偶然にも準優戦は一緒のレースだった。「そのとき、広町さんが言ってくれたんです。オレのことは気にするな。自分のことを考えろって」。そのひとことで気が楽になった。

 広町も山崎の快挙を喜んだ。「こんなにすごいことをやってくれて、僕の弟子じゃないみたいですよ」。1992年(平成4年)、選手になってすぐ山崎は広町に弟子入りした。広町が最初に言ったことを山崎は忘れていない。「ペラ、旋回力、整備力、ハート、体力。このうちどれか一つでも優れていればA級選手になれる。3つならG1を取れる。SGを取るならすべてが必要だ」。その言葉を胸に努力した結果が、この日の勝利だった。

 優勝戦前には、広町の親友の松田雅文(47=福岡)からもアドバイスを受けていた。「SGの優勝戦で自分のターンをできる人は1人もいない。冷静に行けば大丈夫だ」。その通りだった。1Mを先に回ったのは西田だったが、冷静に差して西田の後方につけたのは山崎だけだった。「僕は運がいいですね」。優勝したこと以上に、支えてくれる人に恵まれた山崎の本心だった。【三上広隆】

 ◆山崎智也(やまざき・ともや)1974年(昭和49年)3月11日生まれ。群馬県邑楽(おうら)町に在住。家族は父健司さん(46)母玲子さん(46)弟拓也さん(19)。本人は独身。県立館林高中退。92年(平成4年)9月登録の71期生で、同期には川北浩貴、天野晶夫、深川真二らがいる。モンキーターンで売り出し、昨年の唐津ダービーで初タイトルを制覇した。まだ記念(G1)優勝がなくタイトル2つ目。群馬の先輩広町恵三が師匠。趣味はスキーで。愛車はBMW。

※年齢は優勝時のもの

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