15日夜、ドロー発進したなでしこジャパンは、FW高瀬愛実(23)が左足首を負傷して1次リーグ中の復帰が絶望的になった。練習中にはMF猶本光(20)が左足首を痛めるなど、18日のヨルダン戦に向けて不安が漂った。

 仁川市内で行った練習の終盤にチーム医師がピッチに駆け込んだ。その先で猶本がうずくまっていた。練習でシュートブロックにいった際、古傷の左足首を強打。すぐベンチに戻り、氷でガチガチに固めていた。

 練習にはエースFW高瀬の姿がなかった。中国戦の後半18分、タックルを受けて倒れ、同25分まで粘ったが交代していた。試合後は「大丈夫」と話したが、選手村での治療を余儀なくされた。佐々木監督は「高瀬は準々決勝に間に合えば。最悪、決勝に間に合えば」と1次リーグ中の復帰を諦めたことを明かした。

 DF岩清水梓(27=日テレ)も急性胃腸炎で別メニューでの調整。今日17日から全体練習に合流する予定だが、いきなりフル回転を求めるのは酷だ。最悪の場合、登録18人のうち15人で18日のヨルダン戦を迎える可能性もある。底上げ中のなでしこにさらなる試練が訪れた。