<J1:鹿島3-0神戸>◇第16節◇7月31日◇カシマ

 鹿島は、MF野沢拓也(28)の活躍で首位をキープした。前半8分に左からのクロスに対し、頭から飛び込んで先制点。同32分には左CKを、中央へ飛び出してフリーの状態で決めた。野沢は「1点目はスペースをうまく突けたね。2点目はくると思っていたよ。打ってくださいというボールだったね」。3点目もアシスト。元日本代表監督のオシム氏から「鹿島の強さは野沢のような(天才肌の)選手が走ることにある」と評された男が、厳しい夏場の連戦で存在感を見せつけた。

 3得点も大きいが、何より完封に価値がある。内田、イ・ジョンスが続けて移籍し、4バックは並びが二転三転した。前節の新潟戦は1度逆転しながら追い付かれて引き分け。守備の不安は、今後の優勝争いに向けて解消する必要があった。DF岩政は「まだ、しっくりはきていない」と言いながらも「無失点に抑えたことをプラスにとらえ、修正を重ねていきたい」と、前向きにとらえていた。

 次節は、上位争いをする清水との対戦になる。オリベイラ監督が執拗(しつよう)な抗議で退席処分を受けたため、次節は指揮を執れないが、チームに動揺はない。GK曽ケ端は「アウェーで、自分たちのプレーができるよう準備したい」。上り調子で大一番へ挑む。