ドイツ1部ケルンの日本代表DF槙野智章(23)が、大手芸能プロダクション「ホリプロ」とマネジメント契約を結んだことが24日、分かった。

 関係者によると、目指しているのは「親しみやすいスター」。サッカー界は元日本代表の中田英寿氏(34)やCSKAモスクワMF本田圭佑(24)らクールな選手が人気を集めてきた。だが槙野の大きな魅力は旺盛なサービス精神。広島時代は「プレー以外にも観客に楽しんでほしい」とチームメートを巻き込み、ユニークなゴールパフォーマンスを次々と考案した。

 ホリプロはそのタレント性に強い魅力を感じ、マネジメント契約を申し出た。関係者は「ピッチ外で『日本代表なのにこんなこともしてくれるの』と喜んでもらえるような、ファンと距離の近い存在になってほしい」と話している。

 槙野は29日に大阪で行われる東日本大震災慈善試合の日本代表に選ばれており、近くドイツから帰国する。被災者に対し「ケルンで大きなプロジェクトを考えている。なにかをみんなに与えたい」と具体的な支援策も検討中だ。ホリプロも所属タレントの協力を得て支援活動に積極的な姿勢を示しており、槙野が新たな日本の拠点となった同社を通じて、支援に乗り出す可能性も十分ある。