男の約束が実現する。清水FW高原直泰(32)がホームゲームの次節C大阪戦に東日本大震災被災地の岩手県山田町の町立山田中、県立山田高サッカー部員を招待する。アウェー仙台戦翌日の7月14日に被災地訪問したときに「僕がみんなをアウスタに招待する」と約束。帰静後、クラブの協力も得て、約1カ月で実現にこぎ着けた。

 同サッカー部員の父母を含め約50人のチケット代と現地からアウスタまでは大型観光バスを用意。まさに「高原プレゼンツ・アウスタ観戦ツアー」が完成した。高原は「僕たちがやれることは限られている。せめて、自分たちの試合を見てもらって、少しでも喜んでもらいたい」と謙虚に話した。

 高原が望む「喜んでもらう」ためにはチームの勝利と自身のゴールは不可欠だ。前節、4戦ぶりゴールがそのまま4戦ぶり勝利に結び付いた。「前回、連敗から抜け出したことは大きい。でも、気を緩めないで試合につながるような練習をしていく」と、すでに前節の余韻はない。被災地の苦労や悲しみは現地で直接、目にして痛感している。悲しみから喜びへ-。高原が願いを込めて、魂を込めてプレーする。【為田聡史】