<陸上:大邱国際マラソン>◇10日◇韓国・大邱
今夏の世界選手権(大邱)代表選考会として出場した日本の女子は、町田祐子(30=日本ケミコン)が2時間32分39秒で7位になったのが最高で、代表入りは厳しくなった。
国内外での2度の地震の影響を受けた町田は「ラストラン」として出場した。沿道の「がんばれ東北」のボードを目にしながら2時間32分39秒の7位で完走し「感謝の気持ちでいっぱいです」と涙を見せた。
今夏の世界選手権代表選考会を兼ねた、3月13日の名古屋国際女子マラソンに出場予定だった。代表を逃した場合は現役最後のレースにすると決め、練習を積んでいたが、2月に合宿先のクライストチャーチでニュージーランド地震に遭遇。予定を早めて帰国し、レースに備えていた3月11日、今度は東日本大震災が起きた。
自身は静岡県内にいたため直接の被害はなかったが、宮城県大崎市にあるチームの活動拠点は被災し、寮の自室は物が散乱した。名古屋国際は中止。選考会に急きょ指定された大邱国際出場を決めたものの「走っていいものか」と集中できない日々が続いた。
それでも「元気な姿を見せたほうがいい」と出場。中盤でペースが落ち、自己記録に約3分及ばなかったが「最後まで諦めないで走れた」と最後は笑顔になった。宮城県塩釜市の実家から駆け付けた両親からは、手製の金メダルが贈られた。

