陸上の世界選手権(大邱=韓国)で男子400メートルリレーに出場した韓国の臨熙南がドーピング検査で陽性反応を示していたことが14日、分かった。関係者によると、国際陸連(IAAF)が韓国陸連に通知し、韓国アンチ・ドーピング機構の幹部も「A検体で陽性を示したのは事実」と認めた。

 韓国の聯合ニュースによると、同選手が服用した薬物はクレアチンで、それ自体は禁止薬物ではないが、服用を繰り返せば、興奮剤と似た作用があるとしている。処分は予備のB検体の結果待ち。予選でマークした400メートルリレーの韓国新記録(38秒94)は取り消される可能性がある。

 IAAFからの通知後も同選手は国内大会に出場しており、韓国陸連の対応にも批判が集まっている。