石川遼(17=パナソニック)が、記念館を併設した冬の拠点をつくる。22日、父勝美氏(52)が明かした。今冬のクロカンスキー合宿などに備えて北陸地方に宿泊施設を構え、ファンのために優勝トロフィーなどを飾る記念館も併設する。早ければ今秋にも完成する。来年の4大メジャー出場を目指す、オフ期間の練習拠点になる。この日は23日開幕の長嶋茂雄招待セガサミー杯に向け、会場のザ・ノースカントリーGCでプロアマ戦に出場した。

 世界で勝てる力をつけるため、石川が冬のオフ期間にも「拠点」をつくる。父勝美氏がこの日「冬のトレーニングをする施設をつくりたい」と明かした。07年から冬場に体力強化のための雪山合宿を行ってきた。これまでは長野や栃木など場所を転々としてきたが、今オフからは腰を据えて取り組む。北陸地方などが候補地になるという。

 埼玉・松伏町(まつぶしまち)の自宅近くには私設練習場がある。マスターズと同質の砂を入れたバンカーや、全英オープンを想定したポットバンカーなどを設置している。これにオフ期間の体づくりの拠点ができれば、年間を通じたトレーニング計画が組める。全英オープンで予選落ちし、「来年は4大メジャーに全部出場したい」と宣言した。その第1歩として「助走期間」のオフに安定した練習を積む決意だ。

 冬の拠点には「記念館」も併設される予定。優勝トロフィーや子どものころの写真を飾る。その理由について勝美氏は「これまでファンの人を含めゴルフで多くの人にお世話になった。恩返しができれば」と話す。一方で異例の合宿地の記念館は、石川にとって原点に戻り、モチベーションを高める心のよりどころにもなりそうだ。

 昨年3位に入った長嶋茂雄招待セガサミー杯は、8月13日開幕のメジャー全米プロへ向けた再スタートになる。「(優勝した)ミズノ(よみうりクラシック)みたいに好スタート切るため、前半からチャージするくらいの気持ちでやりたい」。記念館に飾る新たな優勝トロフィー獲得のチャンスでもある。【阿部健吾】