<米男子ゴルフ:ノーザントラストオープン>◇3日目◇6日◇米カリフォルニア州リビエラCC(7325ヤード、パー71)

 石川遼(18=パナソニック)が、通算5アンダーで最終ラウンド(R)に突入した。第2Rの17番パー5で米ツアー初のイーグルを奪い4位で予選通過。続く第3Rは14番で10メートル、15番で13メートルを放り込み、日没サスペンデッドとなった17番終了時で通算6アンダーをキープして暫定12位。7日の第3R最終ホールをボギーとしてスコアを1つ落とした。米ツアー通算7戦目で初のトップ10入りへ、最終Rでチャージを狙う。

 崩れかけても、石川は必死に踏ん張った。第3Rの14番パー3。同Rスタート時より2つスコアを落とす苦しい展開でも、集中力は途切れない。下り10メートルをねじ込みバーディー。続く15番では、13メートルのロングパットを沈めてパー。「パットに助けられた。5打くらい得した気分」。ミラクルパットの連発で暫定12位にとどまり、胸をなでおろした。

 米ツアー3度目の予選通過を、過去最高4位で実現して迎えた第3Rは、勝手が違った。ショットが左に曲がり始め、1メートルのパットも2度ミス。優勝を争う順位でのプレーに「緊張もあった」という。それでも、目の前の1打をおろそかにしない姿勢は、予選と変わらない。「スコアや結果よりも、内容が大事。全力でやって、結果はその後でついてくるもの。この舞台で結果を求めるのはまだ40年くらい早い」とジョーク交じりに笑う。毎ショット一球入魂のスタイルが“遼流”。逆境の中でもスーパープレーが飛び出す原点だ。

 14番から始まった午前中の第2R。17番パー5で、残り124ヤードの第3打をカップに放り込んだ。米ツアー7戦目、通算323ホール目で奪った初イーグルに、左右の腕を交互に突き上げた。「すごくいいショット。球が落ちる前から結構満足気味だった。ラッキー」。米ツアー公式ホームページのトップページでも「ショット・オブ・ザ・デイ」に選ばれ、VTR映像が世界中にアップされた。

 首位とは8打差あるが、2位との差はわずか3打。順位を1つでも上げて、賞金を少しでも増やせば、米ツアーシード権獲得への道も広がってくる。まずは米ツアー初の10位内が照準。「3つ4つ伸ばさないと入れないと思うけど、何とかトップ10を目指してやりたい」と力を込めた。【木村有三】