石川遼(18=パナソニック)が「先生」になる。8日、杉並学院高校の卒業式に出席。吉野弘一校長(62)から、母校中等部の総合的な学習時間「エテニホ・タイム」での特別講師を依頼する委嘱状を渡され、快諾したことが分かった。教えるのはゴルフで、ルールやマナーに始まり、実践的な指導も行う。試合などで多忙なため、4月からの新学期の指導日は不定期になるが、18歳の「遼先生」が誕生することになった。
教えられる側から、教える側へ。高校を卒業したばかりの石川が早くも「先生」になる。母校中等部が設ける総合的な学習時間「エテニホ・タイム」で、4月以降に特別講師を務めることが決まった。吉野校長は「来季からの中学校の目玉として依頼しました。空いた時間に母校で教えてほしい」と明かした。
「エテニホ・タイム」は毎週木曜日の午後に設定される。生徒は興味のある分野を1つ選び、1年間かけてその分野の専門家の指導を受ける。「エテニホ」は、ホンダの創業者本田宗一郎氏が人生哲学にした「得手に帆を揚げ」という言葉から命名。自分の好むことを、楽しみの境地まで成し遂げるという意味が込められている。
英語劇、囲碁などと並び、ゴルフが採用されており、ゴルフレンジでの実技指導とコースレッスンにより、マナー精神と技術指導を展開する。石川は今後も試合への出場など、多忙。時間が合い次第、賞金王自らが直接指導する豪華な授業が実現する。同校長は「大学に進学しないため、勉強が好きなのに、学校自体から離れる生活になってしまう。講師になれば、気兼ねなく母校に来られる」との意図も説明した。
この日は高校の卒業式に出席。他生徒と同じように呼名を受け、卒業証書を授与された。入学直後の07年5月、初出場したマンシングウェアKSB杯でツアー最年少優勝を飾り、一気に慌ただしくなった高校生活。それでも、登校時にも騒がず、授業日誌などで勉強面も助けてくれたクラスメートたちに感謝しながら、学校生活を終えた。今週中には、4月8日に開幕するマスターズに向けた遠征のため渡米。「高校生プロゴルファー」を卒業し、1人のプロゴルファーとして米国での戦いに挑む。

