男子ゴルフ賞金ランク2位の石川遼(20=パナソニック)が18日、逆転による2年ぶりの賞金王へ、ネバーギブアップを誓った。同1位■相文(韓国)との賞金差は約5000万円。残り6戦で、数字上は厳しいが、最終戦日本シリーズJT杯(12月1日開幕、東京よみうりCC)までは逆転の可能性を残す決意を口にした。

 男子ツアーのフィナーレを消化試合にするわけにはいかない。最終戦日本シリーズJT杯の優勝賞金は4000万円。現在約5000万円の賞金差を、最終戦前までに4000万円以内に詰める必要がある。「最終戦で追いつける可能性を残す。優勝すれば賞金王になれる状況にしたい」とプロとして最低限のノルマを掲げた。米ツアー最終予選会に挑戦する■より出場試合が1つ多いこともプラスだ。

 昨年も賞金ランク1位金庚泰(韓国)と約3600万円差の2位で最終戦に臨んだ。逆転の絶対条件だった優勝はならず、2年連続の賞金王を逃したが、最終日に64を出すなど、最後までツアーを盛り上げた。この日はブリヂストンオープン(20日開幕、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C)の練習ラウンド。「ドライバーの練習の成果は着実に出ている」と、逆転賞金王へ、復調気配を感じていた。【田口潤】※■は裏の里が非