<米男子ゴルフ:ノーザントラストオープン>◇2日目◇17日◇米カリフォルニア州リビエラCC(7349ヤード、パー71)

 【ロサンゼルス=木村有三】石川遼(20=パナソニック)が予選通過を決めた。第2ラウンドは16番終了後に日没サスペンデッド。出入りの激しい内容ながらもスタート時のスコアを保って暫定50位のまま早朝から残り2ホールに臨むと、17番は残り4メートルのパットを沈めた。予選通過をほぼ手中におさめ、右拳を強く握って喜びを表現。5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの70で回り、予選落ちを逃れた。

 初日は米ツアー2度目となる「バーディーなし」の屈辱を味わったが、この日は違った。5番で1・5メートル、7番では下り7メートルをジャストタッチで放り込んだ。11番パー5では30センチを難なく沈め、16番は1・5メートルを決めた。直前の15番で1メートルを外してダブルボギーをたたいただけに、17番のバーディーは、うれしかった。

 09年の今大会でデビューした米ツアーの出場も、通算29試合目。米国ではまだ満足できる結果こそ伴っていないが「今まではできそうでできなかったことが、できるようになってきた。ゴルフ全体はうまくなってきたと思います」と話す。強い風と、難解なグリーンに今田、池田は予選落ちしたが、石川は日が暮れるまで粘り強く戦った。