<米男子ゴルフ:アクセンチュアマッチプレー選手権>◇2日目◇23日◇米アリゾナ州ザ・リッツカールトンGC(7791ヤード、パー72)◇賞金総額850万ドル(約6億8000万円)優勝140万ドル(約1億1200万円)◇2回戦16試合

 世界ランク56位の石川遼(20=パナソニック)が、99年全英オープン覇者ポール・ローリー(43=英国)に惜敗した。終盤に粘りを見せたが、1度もリードを奪えず、1ダウンで2年ぶりの16強入りを逃した。スイングの不安定さが解消されず、次戦が濃厚な3月15日開幕のトランジションズ選手権まで米国内で猛練習することを宣言。3月末時点の世界ランク50位内が得る4月のマスターズ出場権獲得も厳しさを増してきた。

 「これが自分の実力なので。もっと自分が強くなっていれば良かっただけ。非常に悔しい」。1日のラウンドでも先週は後半、今週は前半にショットが乱れた。1日を通して安定したスイングができないのが悩み。「いつも通りのスイングをいつも通りできるように固めていくしかない」と話した。

 マスターズ前までの米ツアーで、現時点で出場が決まっているのは3週後のトランジションズ選手権のみ。「結果を求められているのは分かるし、出したいと思ってはいるけど、そう思うだけで出せるものじゃない。自分に厳しく、妥協せず練習すること」。猛練習を繰り返して、残り少ないチャンスに懸ける。【マラナ=木村有三】