【オーランド(米国)21日=塩畑大輔】米ツアーが、来季本格参戦を目指す石川遼(20=パナソニック)を大歓迎した。19日付で特別一時会員登録が完了したことを受け、アーノルド・パーマー招待開幕前日に異例の公式会見を開催。半数以上を占めた現地記者から、今季の米ツアー参戦予定からゴルフ観まで、さまざまな質問が投げかけられた。

 「今後いつ米でプレーするのか」「米のコースをどう思うか」と次々と質問が飛び、あっという間に30分以上が経過。「聞かれた質問が今まで出た会見と違う。特にゴルフ界全体のことなんかを聞かれると、自分の発言にも責任を感じる。非常に光栄なことだと思いました」と石川は話した。

 関係者は「大会の主役と目される選手たちにまじって会見が設定されたのは、米ツアーが石川の参戦を歓迎しているから」と話す。この日も「遼Tシャツ」を着た13歳の少女ら石川目当ての観客も多数現れた。「すごくうれしいですし、有名な選手がいるのに意外」と石川。会見では「こっちでプレーしている時、一番自分の成長を実感できる」とあらためて米ツアー本格参戦の意思を表明した。

 あとは残り10万ドル前後を稼ぎ、来季シード権を得られる賞金ランク125位以内当確ラインに入るだけ。「今週とマスターズの2試合で、125位以内をクリアするのが理想」と現地記者に向かってうなずいた。