昨年大会覇者のテレサ・ルー(27=台湾)が通算14アンダーで今季2勝目、通算6勝目を挙げた。

 申ジエ(韓国)を1打追う17番では4メートルのスライスラインを沈めてバーディー、18番パー5では残り103ヤードの第3打を54度のウエッジでカップ横80センチにつけて、鮮やかな逆転勝ちだった。

 今季開幕戦のダイキンオーキッドで優勝も、その後は腰の痛みなどを抱え、自慢の飛距離も落ち気味だった。前週は試合を休んで台湾に戻り、休養と治療に充てた。

 「今週は最高」と体調も万全になり、ショットの切れも戻った。コースこそ違えども大会連覇に「今大会はラッキーチャーム」と笑った。

 賞金女王も狙える実力派だが、「ないない」と言った後で、「私の目標を達成すれば、チャンスはあるかも」と続けた。目標とは平均ストロークで60台をだすことで、この日で70・4643でランク1位になった。

 記者会見は通訳を同席させずに済ませるほどの日本語力。「全然駄目でしょう?」と照れ笑いするが、台湾でも日本語のテキストを手放さない勉強家だ。