ツアー通算17勝目に王手をかけた大山志保(38=大和ハウス工業)が、自分のプレーを自画自賛した。

 「楽しかった~。途中はすごいハラハラドキドキで。特に15番と16番のパーがうれしくて。『私、こんなにうまかったんだ』と思いました」

 15番はグリーン手前ラフからアプローチを2・5メートルにつけ、高麗芝の芽を“消す”強いタッチで放り込んだ。16番パー3は第1打を右に曲げ、グリーン左横の木の裏へ。ピンの左1・5メートルあたりがギリギリ狙えるアングルを生かし、アプローチをまさに1・5メートルにつけて、パーをセーブした。

 「自分でもわからないけど、落ち着いてできています。私は気持ちのアップダウンが激しくて、そこが最大の課題なんですが、今週はマイナスなことを考えず、自分をほめながらプレーできています」

 最終日は海外勢の国内メジャー6連勝阻止の期待がかかる。「そこは気にしていません。私は『宮崎で勝ちたい』という、その思いだけです」。地元宮崎開催のツアー最終戦で、2年ぶり3度目の優勝を飾ることしか考えていない。