今季から米ツアーに本格参戦している岩田寛(35=フリー)が米ツアー初優勝を目指し、首位と2打差の2位で最終日に臨んだ。出場16戦目での初優勝なら松山英樹の26戦を抜いて日本人最速。大会最多タイに並ぶ5勝目を狙うツアー通算42勝の殿堂入りレフティー、フィル・ミケルソン(米国)と最終組で回った。

 岩田は健闘も及ばず、4位に終わった。

 ◆1番パー4 第2打をピン奥4メートルにつけるも、バーディーパットが決まらずパー。ミケルソンもパー。

 ◆2番パー5 第2打がグリーンをオーバー。第3打でグリーンに乗せるもピンを大きくオーバーし、2パットでパー。ミケルソンもパー。

 ◆3番パー4 8・5メートルのバーディーパットが決まらずパー。ミケルソンもパー。

 ◆4番パー4 第2打がグリーン右手前のバンカーへ。2メートルのパーパットが決まらずボギー。通算13アンダー。ミケルソンもボギー。2組前のヨナス・ブリクスト(スウェーデン)が6番でイーグルを奪い、通算15アンダーでトップのミケルソンに並ぶ。岩田は3位に後退。

 ◆5番パー3 パー。ミケルソンは連続ボギー。ブリクストが7番でバーディーを奪い、通算16アンダーで単独トップに立つ。

 ◆6番パー5 グリーン奥のラフから第3打で1メートルに寄せてバーディー。通算14アンダー。ミケルソンもバーディー。ブリクストは8番でボギー。岩田とは1打差に。

 ◆7番パー3 ピン右下5メートルを決めてバーディー。通算15アンダーでトップに並ぶ。ミケルソンはパー。

 ◆8番パー4 4メートルのバーディーパットが決まらずパー。ミケルソンがバーディーで通算16アンダーとなり、再び単独トップに浮上。

 ◆9番パー4 ブリクストが10番でバーディー。通算16アンダーでトップに並ぶ。岩田はピン右10メートルから2パットでパー。ミケルソンもパー。岩田は首位と1打差の3位でハーフターン。

 ◆10番パー4 ピン左3・5メートルからのバーディーパットがカップ右へ切れてパー。ミケルソンもパー。

 ◆11番パー4 フェアウエーからピッチングウエッジでの第2打がピンそば1・5メートルにピタリ。きっちり沈めてバーディーを奪い、通算16アンダーでトップに並ぶ。ミケルソンはボギーで1打差3位に後退。

 ◆12番パー3 4組前のボーン・テーラー(米国)が15番でバーディーを奪い、通算16アンダーでトップに並ぶ。岩田は6番アイアンでのティーショットがグリーン左手前のバンカー。バンカーショットで1メートルにつけてパーセーブ。ミケルソンはパー。ブリクストは14番でボギーをたたいて1打差3位タイに後退。

 ◆13番パー4 16番でテーラーがバーディーを奪い、通算17アンダーで単独トップ。岩田は第2打がグリーン左カラー。バーディートライは決まらずパー。ミケルソンがバーディーで岩田と並ぶ2位タイに浮上。

 ◆14番パー5 フェアウエーからの第2打が左ラフへ。第3打はグリーン手前のバンカー。バンカーショットをピンそば30センチにつけてパーセーブ。ミケルソンはボギーで首位と2打差に後退。

 ◆15番パー4 3番ウッドでのティーショットはフェアウエー。フェアウエーからの第2打がショートし、グリーンに乗らず。アプローチで50センチに寄せてパー。ミケルソンもパー。テーラーは最終18番がパーで通算17アンダーの単独トップでホールアウト。

 ◆16番パー4 3番ウッドでのティーショットはフェアウエー。第2打はグリーン右ラフ。難しいアプローチはピンをオーバー。3メートルのパーパットはわずかに右。痛恨のボギーでトップとは2打差に開く。ミケルソンはパー。

 ◆17番パー3 ティーショットはグリーン左バンカー。バンカーから1・5メートルに寄せてパー。ミケルソンが4メートルを沈めてバーディーを奪い、首位と1打差の2位に浮上。

 ◆18番パー5 ティーショットはフェアウエーもグリーン方向には木がそびえる難しい位置。2オンは狙えずフェアウエー左。第3打もグリーンに届かず、この時点で優勝はなくなった。最後は1・5メートルのパーパットを外してボギー。通算14アンダーの4位タイとなった。ミケルソンのバーディーパットがカップに蹴られ、テーラーの優勝が決まった。