14年大会覇者の池田勇太(30=日清食品)は「もう少しパットが入ってくれたら…。『入ったかな』と思ったのが5つぐらいあった。そのうち1、2個入っていれば、展開が大きく変わっていたのに」とグリーン上を悔やんだ。

 東北福祉大の後輩、松山英樹と最終日最終組、しかも2サム(2人回り)での直接対決。スタート1番のバーディーでいきなり首位に並んだが、3番で痛恨のダブルボギー。それでも、必死に食い下がった。17番では10メートルのバーディートライがカップに蹴られ、ずっこける寸前のオーバーアクションで悔しがった。

 「だって、カップの横に蹴られるならわかるけど、向こう側だよ? あり得ないでしょ、そんなの? 英樹と『すごいピン位置だね』と何度も話してました。あいつから『今の入ったと思いました』って6、7回言われたからね」

 2大会ぶりの優勝こそ逃したが、賞金ランクは1位に浮上。賞金王に向け、アドバンテージを得た。松山についても「飛距離は出てる。アイアンの番手も(自分とは)1つ違う。僕がもう1つ上のランクに行くには、そこかなと気づかされた」と語るなど、今後へ前向きだった。