ベテラン片山晋呉(43=イーグルポイントGC)がトリプルボギーをたたきながらも、優勝戦線に踏みとどまった。

 首位と1打差で出たこの日、1番で3メートルのチャンスを逃した直後の2番パー4で第1打を左にOB。5オン2パットで「7」をたたいた。

 痛恨の第1打を「朝の練習で着ていなかったセーターを着て打ったら、肩の部分が突っ張って…」と説明。その後はセーターを脱ぎ、3番以降は4バーディー、2ボギーで2つスコアを戻した。

 幸運だったのは、同じ最終組で回り、一時は通算12アンダーまでスコアを伸ばしていた趙炳旻が、11番パー4でトリプルボギーを打つなど大失速したこと。もう1人同組だった小田龍一も9番でトリプルボギーをたたいた。

 「最終組で回っていて、3人とも『7』を打つなんて初めて。スリーセブンの確変ですよ」

 大会3勝を挙げている相性抜群のコースで、最終日に2打差逆転を狙う。「逆転できれば最高だね。できると思ってやりますよ」と、誰もが予想できなかった展開にやる気満々だった。