男子ゴルフの国内メジャー第2戦、ツアー選手権森ビル杯(6月1日開幕、茨城・宍戸ヒルズCC)のプロアマ戦が31日、同コースで行われた。

 茨城出身のツアールーキー星野陸也(21=フリー)にとっては、思い入れの強い舞台だ。自宅からコースまで15分程度という「まさに地元」。幼い頃から観戦していた試合だけに「いつか出たいなと思っていた試合ですし、一番楽しみにしていた試合でした。子どもの頃は遠い存在だったけど、1つ夢がかないました。地元の練習場のおじさんとかも『やっと出られるようになったか』とか言ってくれて」と興奮を隠せない。

 相棒も、このコースならでは。上遠野(かとうの)俊昭キャディー(45)は、かつて今大会のコースにも所属し、星野が小学6年から3年間指導を受けたティーチングプロだ。上遠野氏も「(星野)陸也を教えだした頃には、ここでツアー選手権もやっていましたから。まさか自分の教え子がこの大会に出て、自分がキャディーバッグを担ぐとは思いませんでした」と感慨を語る。

 この日は初めてプロアマ戦に入るなど、ご当地プロとして期待は大きい。「コースはグリーンの傾斜まで頭に入っているので、あとは自分の腕次第。みんなの応援を力にして、自分のベストを出せるように頑張ります」。地元でツアー初優勝となれば、最高のシナリオだ。