悪天候によるサスペンデッドで30人が第3ラウンドを終えられず、翌19日に順延となった。

 11打差52位から出た松山英樹(26=LEXUS)は1イーグル、5バーディー、1ボギーの64でホールアウト。通算9アンダーの201で暫定22位につけて最終日に向かう。

 左ラフから2メートルにつけた2番でバーディー先行。パー5の5番も左ラフから8メートルに2オンすると、スライスラインを読み切ってイーグルを奪った。折り返しの9番も取り、12、13番はアイアンをピンに絡めて連続バーディー。16番パー3もティーショットをピタリとピンにつけた。最終18番こそグリーン右サイドから上げようとしたアプローチをミスしてボギーとしたが、今季2度マークしている「63」に次いでシーズン2番目の好スコア。「久々にいいスコアで回れたので良かった」と穏やかな表情で話した。

 グリーンを外したのは2ホールだけ。ラフからでもしっかり距離感を合わせる場面があったアイアンショットは「ここ最近の中ではいいと捉えた方がいい」とした。ビッグスコアへの鍵とみていたグリーン上についても「良くないところは確かにあるんですけど、今日はうまく入ってくれた感じ」。何度もあった惜しいパットを悔しがりつつ、一定の評価をつけた。

 「やっぱり、結果が出るとすごく楽になる」と素直に言った上で「明日も今日くらいチャンスをつくって“あとはパター次第”という状況にもっていけたら、いいスコアで回れるんじゃないかなと思います」。週末のプレーが、シビアなふるい落としの待つプレーオフシリーズでの巻き返しにつながっていく。