男子ゴルフの市原弘大(37=フリー)が19年から世界選手権シリーズ(WGC)に昇格するフェデックス・セントジュード招待(7月25日開幕、テネシー州メンフィス・TPCサウスウインド)の出場権を獲得した。

前週ダンロップ・フェニックスで今季2勝目。今週カシオワールド・オープンが開催される高知に移動後、関係者から大舞台の切符をゲットしたことを知らされた。「全然知らなかった」と目を丸くした獲得の経緯には、各大会に分配される世界ランクポイントを決める要素の1つ「SOF(Strength of Field)」という指標が関係している。

「SOF」は大会に出場する世界ランク上位者の順位と数によって変動し“フィールドの強さ”を示す。高ければ高いほど優勝は難しいとされ、配分される世界ランクポイントもアップする。ダンロップ・フェニックスには出場時に世界ランク1位ブルックス・ケプカ(米国)や同23位の松山英樹といった上位ランカーが参戦。「SOF」は同週開催の米ツアー、RSMクラシックの100ポイントを大きく上回る149ポイントだった。「フェデックス-」には「115ポイント以上の大会の優勝者」という出場資格があるため、市原の出場が決まった。

8月にWGC初出場となったブリヂストン招待(オハイオ州)では、54ホールを終えて71人中71位に沈み、最終日は第1組を1人でプレーした。「今度は人のいるところで回りたい」と笑いつつ、表情を引き締める。「行けるなら喜んで、です。次の目標もできたので、(来年も)間延びしないでしっかりできる。自分のゴルフ、今後にとって、マイナスなことは1つもない。楽しみにしています」と力を込めた。