米女子ゴルフツアーを主戦場とする宮里藍(26)と宮里美香(22)が20日、今季の同ツアーを戦い終えた。宮里藍が「充実した(ツアー)6年目だった」と振り返ったように、2人は来季への手応えや課題を得た。

 宮城の東北高出身の宮里藍は序盤、東日本大震災で受けた心の動揺からなかなか調子が上がらなかった。7月の全米女子オープンで宮里美とともに最終組で優勝を争い「初めて本当のメジャーの重圧を感じた」。勝利に届かなかったが、来季こそ、の思いは強まった。

 今季1勝、賞金ランキング8位で、昨季の5勝、同6位より成績は下回ったが「結果以上のことを感じている」という。グリーンが硬い難コースだった最終戦で「(長い距離を出す)アイアンでもう少し球の高さを出せるよう、精度を上げたい」と話した。武器のショートゲームに加え、プレーの本質を磨き直し、メジャー制覇につなげる考えだ。

 ツアー3年目の宮里美は目標の賞金ランク10位以内に届かない22位に終わり、ツアー制覇を達成できなかった。「でもシーズン通して安定した成績を残せた。とくにメジャーでいい成績を残せたのは大きい」と、メジャー3大会のトップテン入りを評価した。

 今季はマネジャーをつけずにキャディーと2人でツアーを転戦した。「英語が難しかった。オフは(勉強を)考えています。来季こそ優勝したい」と宣言した。