<米女子ゴルフ:クラフト・ナビスコ選手権>◇初日◇29日◇米カリフォルニア州ランチョミラージュ、ミッションヒルズCC(パー72)

 第1ラウンドを行い、宮里藍は2バーディー、1ボギーの71だった。

 8度目の出場でメジャー初制覇を目指す26歳の宮里藍はパットに苦しんだ。1番こそ1・5メートルを沈めてバーディーを奪ったが、2番で3メートル、3番は5メートルと立て続けにバーディーチャンスを逃した。技術的なずれではなく、いずれも曲がり幅を読み誤った。

 6番で寄せきれずに前半はイーブン。後半もパットは復調せず、12番では1・5メートルにつけながら「思ったより切れた」と下りのスライスラインを決められなかった。

 スコアをまとめることができたのは安定したショットのおかげ。「ショットはすごく良かった。前週とは雲泥の差」と納得の出来だった。前週の起亜クラシックではぶれを感じていたが、今大会から同行するコーチで父の優氏の指導を受けきっちり修正した。

 最終18番(パー5)は第3打をピン上3メートルに付け「リラックスして打った」というパットがようやく真ん中からカップに吸い込まれた。表情は変えずに右手を上げただけだったが「イーブンとアンダーでは違うので、いいフィニッシュだと思う」と評価。「メジャーはそんなにバーディーが出るものじゃない。しっかり気持ちをコントロールしてパーをセーブしたい」と冷静に2日目以降を見据えた。