<男子ゴルフ:カシオ・ワールドオープン>◇第2日◇29日◇高知・Kochi黒潮CC(7316ヤード、パー72)◇賞金総額2億円(優勝4000万円)

 池田勇太(27)は6バーディー、1ボギーの67と伸ばし、通算4アンダー140の3位に浮上した。

 前日まで決まらなかったパットが、この日は5メートル以上から次々と決まった。「奇跡、奇跡(笑い)。こんなにいい位置でこの大会を回るのは久々だね」と肩で風を切りながらラウンドした。

 17番パー4では、見事な技をみせた。フェアウエーと深いラフの境目からの難しい第3打アプローチに、いったんは顔をしかめたが、ウエッジを包丁のように上からボールにぶつけてショット。地面をはうように飛びながら、バックスピンで減速した1打は、25ヤード先のピン右50センチにピタリと止まった。「イサオ打法だよ」とどや顔の池田。得意とする青木功のモノマネを、実戦の場で生かしてみせた。