男子ゴルフツアーの国内開幕戦、東建ホームメイト杯は17日、三重・東建多度CC名古屋(7109ヤード、パー71)で開幕する。16日はプロアマ戦が行われ、2年前の賞金王・藤田寛之(44=葛城GC)が、王座奪回に向け最終調整を行った。

 藤田は、13日最終日の岐阜県オープン(2日間競技)で通算7アンダーで3位になり、この大会に臨んできた。「16番まで9アンダーで優勝するつもりだったんですが、18番のパー5の第2打でOBしてしまって、プレーオフにも加われずですよ」。そうは言うものの表情は明るい。昨季はマスターズ出場前に右脇腹を負傷し、その影響で未勝利と不振だったが、今季は仕上がりに手応えを感じているからだ。「去年はやることができなかったけれど、今年はここ数年で一番いい仕上がり。早い段階で優勝争いし、チャンスをモノにしたい」。2年前に賞金王になった時はこの大会で10位に入り、2戦目のつるやオープンで優勝して波に乗った。今季もそうなれば、もう1度行きたくなったというマスターズへ行けるかもしれない。