<男子ゴルフ:日本シリーズJTカップ>◇最終日◇7日◇東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)◇賞金総額1億3000万円(優勝4000万円)

 小田孔明(35=フリー)は11番まで1バーディー、2ボギーも、残り7ホールで5バーディーを奪って3位となり、通算6アンダーの3位となって意地を見せ、初の賞金王に輝いた。

 「初日トップでしたからね。2日目、3日目がね…。普通の状態なら、優勝できていたかもしれない週でしたけど、今回ばかりは仕方ないですね」。

 11番を終えて、キャディーにパット時のヘッドアップを指摘され、「この言葉に助けられた。最後(18番)も入らなくても、頭は残していこうと思って打った」と、その後のバーディーラッシュにつながった。

 今回は藤田寛之、近藤共弘、岩田寛が勝たなければ、自分が賞金王になるという有利な状況だった。それでも「相手は藤田さんや近藤さんなので、もう自分のゴルフをするしかなかったですね」と言い、熟睡できない晩もあったとか。「ゴルフの調子は悪くないから、精神的なものですね」と、王座への試練を振り返った。

 今後については「ひとつ(賞金王という)肩書きがついたので、あとは国内メジャーを取って、世界でも活躍して、将来はジュニアにも教えられる存在になりたい」と抱負を語った。