飯島茜が接戦制し今季1勝/女子ゴルフ
<女子ゴルフ:広済堂レディス>◇最終日◇1日◇千葉広済堂CC(6337ヤード、パー72)◇賞金総額6000万円(優勝1080万円)
飯島茜(24=TOTO)が接戦を制して、今季初勝利を飾った。首位に並ばれた中島真弓(32)を16番ミドルのバーディーで振り切って、5バーディー、1ボギーの68。通算13アンダーの203で、通算4勝目を挙げた。初日にツアー記録に並ぶ最少ストローク62をマークして、1度も首位を譲らず完全Vを達成した。ツアー初Vを目指した中島は、通算11アンダーで2打差の2位に終わった。
飯島が執念で勝利をたぐり寄せた。通算12アンダーで首位に並ばれて迎えた16番ミドル。相手の中島が第1打を左急斜面に打ち込むトラブルから、3打目をピン右下3・5メートルに運んできた。「パーでは勝てない。絶対に入れる」。気合が入った飯島は、先に8メートルのバーディーパットをねじ込んだ。プレッシャーを受けた相手のパーパットはカップに蹴られ、2打差がついて勝負が決まった。
地元千葉のギャラリーの前で今季初勝利を決めても、いつも通りに控えめなポーズ。だが会見では、さすがに「あ~、本当に疲れた。中島さんの追い上げがすごかった」と本音を漏らした。ツアー初Vを目指す8歳上の元スーパーアマに、前半アウトで4打差をつけながら後半、あっという間に並ばれた。
「10番のボギーでスキを見せた」。その窮地から救ってくれたのが、キャディーを務める2歳下の妹遥さんだ。「自分でもスコアを伸ばしたんだから絶対、勝てる」と励まされ、弱気を振り切って再び奮起。15、16番の連続バーディーで、粘る中島を振り切った。車の運転から、夕食の支度までかいがいしく世話をしてくれる妹に「キャディーフィー(優勝賞金の10%)に、少しボーナスもつけないと」と感謝の意を示した。
初日のツアー最少ストローク記録タイの62をマークして2日間、単独首位というのも初めて。「だからこそ負けたくなかった」と完全Vの重圧にも打ち勝った。今大会は賞金ランクのトップ10のうち7人が不在だったとはいえ、昨年の日本プロ制覇に続いて実力を証明。今季の賞金ランクも12位に浮上し、7月の全英女子オープン出場権も視界に入ってきたが「国内で頑張りたい」と欲がない。妹には「普段はのんびり屋で天然系。今週も毎日9時に寝ていた」と言われるマイペースぶりだ。今季の目標は昨年の2勝を上回る3勝。周囲に期待される賞金女王は、それを実現すれば自然と見えてくる。【佐藤智徳】
[2008年6月2日9時28分 紙面から]
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