<男子ゴルフ:サン・クロレラクラシック>◇最終日◇3日◇北海道・小樽CC(7535ヤード、パー72)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)
“五輪男”だ。谷口拓也(28=さだ企画)が、4年ぶりのツアー2勝目を挙げた。谷原秀人(29)と首位で並んで迎えた最終18番でバーディーを奪い、68で通算4アンダー284。東北福祉大の1年先輩との激闘を1打差で制した。アテネ五輪前の04年8月アイフル杯以来の勝利で、賞金ランクは10位に浮上。欧州ツアー挑戦プランも掲げた。
両手を握りしめ、グリーン上で2度跳びはねた。最終18番パー4。谷口拓は2メートルのバーディーパットを沈めると、喜びを体で爆発させた。丸4年、1463日ぶりの2勝目。「ちょっと長かった。このまま勝てないのかと思ったときもあった」。感慨深げに話した。
激闘だった。相手は東北福祉大の1年先輩谷原。卒業後は、部屋こそ違うが都内の同じマンションに約3年も一緒に住んだ間柄。「いい兄ちゃんみたいなもん」。心から慕う兄貴分との最終組での真っ向勝負。10番で1打リードを許すが13番で追いつき、土壇場で1打競り勝った。
今季は過去10戦で6度予選落ち。1月からコーチ契約を結んだ内藤雄士氏は「考え過ぎるんです」という。5月は初めて花粉症を発症、試合中に目が腫れて、病院に駆け込んだ。「もうやめや」と、弱音も口をついた。不調脱出へ、体の改造を始めたのが6月。大好きなドーナツ、チョコを我慢し、サラダ中心の食生活にした。週5回の筋トレで体を鍛え、体重を5キロ絞った。「飛距離も10ヤード伸びて、調子が良くなってきた」。復調の自信を胸に、屈指の難コースを攻め抜いた。
「そういえば4年前も8月だったし、オリンピックの前で、ちょうど全英女子オープンの週だった。今週も何かあるんじゃないか?
って思ってたんですよ」。“五輪男”と呼ばれてもおかしくないが「今度は2012年にならないように頑張ります」と笑った。今秋の欧州、または米下部ツアー予選会挑戦も明言。長いトンネルを抜けた谷口に、世界への道が見えてきた。【木村有三】

