<男子ゴルフ:パナソニックオープン>◇初日◇25日◇大阪・茨木CC西C(7040ヤード、パー70)◇賞金総額2億円(優勝4000万円)

 遼クン、大ショック…。石川遼(17=パナソニック)が6オーバーの76で、首位と14打差の122位と大きく出遅れた。68で回った同組の07年全米オープン覇者アンヘル・カブレラ(39=アルゼンチン)に8打負け、ドライバー対決でも「1勝13敗」と完敗。松下正治名誉会長(96)ら松下電器産業の重役が詰めかけたが、ホストプロの責任を果たせず落ち込んだ。

 遼クンの顔から、笑みが消えた。ショットは曲がり、パットも入らない。奪ったバーディーは1個だけで、7ボギー。122位の結果に反省の言葉を並べ、うつむき、なかなか顔を上げなかった。

 石川

 最初から最後まで悪い流れでラウンドしてしまった。気持ちに思い切りがなくて、自信が持てなかった。振れてないし。スイングだけじゃなく、プレーにも思い切りがなかった。

 メジャー王者との初の真剣勝負に「完敗」した。同組の相手は、昨年の全米オープン覇者カブレラ。183センチ、95キロの巨体から繰り出すパワフルなショットに圧倒された。スコアで8打負け、注目のドライバー対決も「1勝13敗」。30ヤード以上離されたホールもあった。「キャリーで310ヤード以上出て、曲がらない球筋は見たことない」。この日の平均飛距離は石川が279・5ヤードで51位、カブレラは301ヤードで8位。「最大の武器」で力負けし、すべての自信をなくしたように、アイアン、パットも精彩を欠いた。

 ホストプロの責任も果たせなかった。松下電器産業主催の初のツアー競技に、松下正治名誉会長、森下洋一元会長(74)ら社長経験者を含む重役が多数来場。応援スタッフとして社員65人もボランティアを務めた。所属契約する石川も同社ブランドイメージカラーの青色のズボンとバイザーを着用し、気合を入れたが空回り。「期待を裏切ってる感じがあります。申し訳ない気持ちでいっぱい」と唇をかみしめた。

 今週から体重移動を大きくし、より飛ばせるスイングへの改造に乗り出したばかりで、この日もプレー後は昼食も取らず1時間打ち込んだ。26日もカブレラと同組。ホストプロとして、このままでは終われない。「思い切り振っていくしかない。1打1打そう言い聞かせていきたい」。スポンサーのために力を尽くすのもプロの仕事。最低限のノルマ「予選突破」へ、なりふり構わず攻めていくつもりだ。【木村有三】