<LPGAプロテスト>◇最終日◇30日◇滋賀・タラオCC西C(6469ヤード、パー72)◇出場112人

 昨年の日本女子オープンでローアマチュアに輝いた竹村真琴(19)が1オーバーの73で回り、通算1オーバー217の4位で合格した。実力を兼ね備えたビジュアル系ゴルファーをめぐる芸能プロダクションや用具メーカーの争奪戦が始まった。吉田弓美子(22)が通算3アンダー213でトップ合格し、今季ツアー11戦の出場権を獲得。プロ野球元中日の小松辰雄投手の次女亜有(あゆ、21)や、阪神秀太内野手の妹田中美弥子(23)も合格した。

 注目度は、すでにトッププロ級だった。ホールアウトした竹村を、約30人の報道陣やファンが追った。73でまとめて通算1オーバーの4位。「スコアが悪くて、あんまりうれしくないですね」。首位発進しただけにプロテスト合格にも、苦笑しながらほっぺを膨らませた。

 実力派の「美人プロ」の誕生だ。上下黄色のウエアが映える竹村を、10台のテレビカメラが囲んだ。関係者は「去年のキンクミ(金田久美子)もすごかったけど、ここまでは藍ちゃん以来じゃないかな」と驚いた。用具メーカーだけでなく、数社の大手芸能プロも来場。正式にプロとなり、これまで水面下で行われていた争奪戦が過熱しそうだ。父浩一さん(47)は「悪い虫がつかんよう、一人前になるまではついていきますよ」と心配顔だ。

 4月のフジサンケイレディスで14位、5月のクリスタルガイザーレディスで20位と、実績も積み上げている。ビジュアル系、という言葉には「そういっていただけるのはうれしい。でも、ゴルフも兼ね備えないといけませんよね」と笑った。好きなゴルファーは、米国の実力派美人ポーラ・クリーマー。「かわいいウエア着て、トーナメントで活躍したいですね」。すでに魅せる自覚も十分だ。【近間康隆】