<米男子ゴルフ・世界選手権シリーズ:CA選手権>◇初日◇11日(日本時間12日)◇米フロリダ州、ドラル・リゾート(7334ヤード、パー72)◇賞金総額850万ドル(約7億6500万円)優勝140万ドル(約1億2600万円)

 【マイアミ(米フロリダ州)=阿部健吾】池田勇太(24=日清食品)が1イーグル、2バーディー、3ボギーの71で回り、海外ツアー初日自己最高位の1アンダー17位で初日を終えた。出だしの10番で自身初のスタートホールでのイーグルを奪取。強風にも動じず、今大会から使用する「勇太」の刻印入りの新アイアンでの堅実なプレーで、マスターズまでの米ツアー4連戦初戦を好発進した。首位には5アンダーでシャール・シュワーツェル(南アフリカ)が立った。

 池田のショットがフロリダの風をつかんだ。スタートホールの10番551ヤードのパー5。左の池を避けるため3番ウッドで放った第1打が、フォローの風に乗り281ヤード先のラフへ。さらにユーティリティーで池越えを狙った残り252ヤードからの第2打も、追い風に運ばれピン左4メートルへ。落ち着いて沈めて、日本、海外ツアーも含めて初の出だしホールのイーグル奪取。「すごい!

 ここ何年かやってないよ。一体どうなるかと思ったよ」と、声を上ずらせた。

 終始コースを襲う風は、最大瞬間風速15メートル。横風が吹けば大きく流される球に「やってらんねえ」とぼやく場面もあったが、大崩れはしなかった。「アマ時代にこれより強い風でプレーしているし、ものすごく強いという印象はないよ」。前半を1ボギーで切り抜け、後半4、5番で連続バーディー。一時は5位まで順位を上げた。

 今大会から新調したアイアンも好感触を得た。勝負色の紫のシャフトに、ヘッドのソール(底)には紫色で「勇太」の刻印。「ブリヂストンの人が作ってくれて。初めてだよ。いいよね」。縦の距離感に安定感をみせ「大丈夫」と、おろし立ての商売道具に手応えを得た。

 海外ツアー初日成績は昨年の7月全英オープンが140位、11月HSBC選手権が48位。今回の17位はストローク形式の日本以外の大会の初日最高位。終盤7、8番の連続ボギーにも「詰め(ツメ)が甘い、本当に。カニでも食いいくか」と冗談も飛び出すほど、表情は明るい。懸念された腰の痛みも「そこそこプレーできる」。世界の強豪が集う舞台。2日目は悪天候が予測されるが「我慢強いゴルフできれば、おのずと上位にいける」と自信を隠さなかった。