<米男子ゴルフ:プレーヤーズ選手権>◇最終日◇9日(日本時間10日)◇米フロリダ州TPCソーグラス(パー72)

 大量愛人スキャンダルから復帰3戦目のタイガー・ウッズ(34=米国)が棄権した。最終日7番パー4の第2打後、首痛でリタイアした。棄権は96年プロ転向後、米ツアー242戦目で06年ニッサンオープン以来3度目だが、ラウンド途中では初めて。前週クウェイルホロー選手権はプロ6度目の予選落ち。6月17日開幕の今季メジャー2戦目・全米オープンへ、王者の復活は厳しくなってきた。今田竜二は77で通算2アンダーの39位。ティム・クラーク(34=南アフリカ)が通算16アンダーでツアー初優勝を飾った。

 スコアを2つ落として迎えた7番パー4。ウッズは第1打を大きく右に曲げ、第2打を打ち終えると、顔をしかめ、競技役員に棄権を告げた。「アドレスはとれるけど、振れない。右手の指もうずく」と状況を説明。ツアーのフィットネス・カーで約40分の応急処置を受け、コースを去った。

 不倫騒動からの復帰戦となった4月上旬のマスターズ前から「首の後ろに痛みがあった」という。前週の予選落ちにも影響があったようで、今後は今大会前から医師に勧められていたMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受ける。

 「不倫の代償」か。09年11月27日、乗用車で消火栓、木に突っ込む自損事故を起こしたのが、不倫騒動の発端だったが、その際「首を痛めた」と話していた。遠因になった可能性がある。復帰に向けた急激な打ち込みの影響を指摘する声もある。次戦は6月全米オープンの予定だが、復活ロードはさらに厳しくなった。