<男子ゴルフ:カシオワールドオープン>◇初日◇25日◇高知・Kochi黒潮CC(7300ヤード、パー72)◇賞金総額2億円(優勝4000万円)

 賞金ランク3位の池田勇太(24=日清食品)が、5アンダー67で、首位と1打差の2位と好発進した。スタートの10番でイーグルを奪うなど、前週優勝の勢いを持続させた。約4100万円差で追う同1位の金庚泰(韓国)も2位。残り2戦からのミラクル逆転賞金王へ連勝を狙う。田中秀道(39)が6アンダーで約9年ぶりに首位に立った。

 イーグル発進で勢いに乗った。10番パー5。池田は第1打を全体3位の320ヤードのビッグドライブ。第2打を1・5メートルにつけてイーグルを奪った。最初の4ホールでスコアを4つ伸ばし、「スタートが非常に良かった」と振り返った。

 昨季、283・9ヤードで27位だった平均飛距離が、けがの功名でアップした。右手、腰痛で失速した昨年を反省し、今季から1日計3時間のストレッチを取り入れた。「体のケアはもちろんですが柔軟性も高まり、体のしなりも増して飛距離も伸びたと思います」と福田努トレーナー。今大会はコース幅が広い「飛ばし屋」有利だけに飛距離がスコアに直結している。

 約4100万円差で追う賞金ランク1位の金も同じ2位。逆転のためには残り2戦で1勝が最低条件だが、初日1ケタ順位のスタートは今季4回中3回優勝という心強いデータもある。「調子は(優勝した)先週と変わらない」。ミラクル逆転劇の舞台が整いつつある。【田口潤】