<男子ゴルフ:カシオワールドオープン>

 ◇最終日◇28日◇高知・Kochi黒潮CC(7300ヤード、パー72)◇賞金総額2億円(優勝4000万円)

 賞金ランク3位の池田勇太(24=日清食品)が72とスコアを伸ばせず通算10アンダーの5位タイに終わった。

 池田の「100%神話」が崩れた。最終日最終組は今季4戦4勝だったが、この日はスコアを伸ばせず、首位と3打差の5位に終わった。優勝すれば大逆転賞金王に前進のチャンスだっただけに、痛恨のV逸となった。

 序盤の2番でバーディーを奪い、単独首位に立つ。続く3番も連続バーディーで、独走ムードが漂った。だが、4番で2メートルのバーディーパットをカップに蹴られると、流れが変わる。5番パー5では4オン2パットでボギー。8番も3メートルのパーパットをカップに蹴られ、優勝した松村道央(27)に首位を奪われた。「流れを自分で切った。自分が悪い」。その後もリズムを取り戻せず、今季5勝目を逃した。

 賞金ランク1位の金との差は約3600万円。逆転は最終戦の優勝が絶対条件だ。「ものすごく単純。あとは天気が暖かく晴れになりゃ、いいや。寒いとオレにはあわねぇな」。最後は独特のべらんめえ調で、ネバーギブアップを誓った。