【ピッツフォード(米ニューヨーク州)21日=田口潤】有村智恵(23=日本ヒューレット・パッカード)が日本ツアーの「センターポジション」の自覚を持って、77年樋口久子以来、2人目の日本人メジャー制覇を狙う。今季メジャー第2戦全米女子プロ選手権は今日23日、ローカストヒルCC(6534ヤード、パー72)で開幕するが、有村は今後も日本ツアーを拠点に置く考えを示した。

 初の練習ラウンドを終えた有村は、今秋の米ツアー予選会について「悩みましたけど挑戦はしません」と話した。続けて「日本ツアーを世界一にしたい」と国内残留の理由を説明した。「AKB48と一緒で、1人の力ではない。今後も若手、ベテラン、海外の選手と、みんなで日本ツアーを盛り上げたい」と米ツアー超えを見据えた。

 AKB48で例えれば、センターポジションの役割が期待される。前田敦子の大ファンで、カラオケも振り付けつきで歌える。「日本ツアーのセンターは(昨季賞金王のアン)ソンジュさんですけどね」と謙遜するが、日本ツアーの顔としての自覚は強い。

 2月HSBCチャンピオンズで1打差2位。メジャー初戦の4月クラフトナビスコ選手権では日本人最高7位。「攻めのゴルフで、バンバンスコアを出して、初日から上を目指したい」。日本ツアーの実力を世界にアピールし、センターポジションの役目を果たす。