<男子ゴルフ:サン・クロレラクラシック>◇2日目◇29日◇北海道・小樽CC(7471ヤード、パー72)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)

 「遼の先輩」の菊池純(37=フリー)がツアー最多の8連続バーディーを決めた。石川と同じ用具契約先のヨネックスのクラブで7番から14番まで8連続バーディー。もっとも、初日に80の大たたきで143位だったこともあり、通算4オーバー148の93位で予選落ちした。

 鮮やかなピンクと青、胸にはヨネックスの「yyマーク」。石川と同じウエアを身にまとった37歳が、大記録を打ち立てた。7番から14番まで8連続バーディー。「8ホールだけは面白かった。ほとんどピンにくっついたからね」と菊池。初日は80の大たたきでビリから4番目の143位。この日も序盤の2、3番で連続ボギー。それでも「切り返しから力まずに打つ」と、7番から好ショットを連発し、新記録を樹立した。

 07年の今大会でツアー初優勝も、08年に賞金ランク90位に沈み、6年間守ってきたシード権を喪失。今大会は過去5年の優勝者資格で出場した。ヨネックスと用具契約を結んでいるが、くしくも石川の登場とともに低迷。同じウエアのため「なんだ、遼クンじゃない」とギャラリーに言われることも日常茶飯事。それでも「慣れましたから」とめげない。

 新記録にもかかわらず、予選落ち。過去8選手が7連続バーディーを記録したが予選落ちした選手はいない。「もう1日(連続バーディーが)早ければね。ぶっちゃけ、あまりうれしくない。新記録でも賞金が出ればいいのに」。今季は出場4試合すべて予選落ち。苦闘は続くものの「8連続バーディー」が浮上のきっかけになることは間違いない。【田口潤】