<女子ゴルフ:NEC軽井沢72>◇2日目◇13日◇軽井沢72G北C(6603ヤード、パー72)◇賞金総額7000万円(優勝1260万円)

 横峯さくら(25=エプソン)が、この日ベストスコアの65をマークし、首位と4打差の通算8アンダー、136の3位につけた。初日は1アンダーの17位と出遅れたが、前半の5番から4連続バーディーで急浮上。後半も4つバーディーを稼ぎ、逆転優勝を射程にとらえた。

 入ると予想していなかったのか、ボールがカップの底をたたく快音に、驚いたような表情を浮かべた。18番パー4。横峯は9メートルのパットを沈め、この日8つ目のバーディーを挙げた。「今日はとにかくパットが決まってくれました」。バーディーラッシュの流れが、16番パー5のボギーで途絶えたかに見えたが、最後で再びスコアを伸ばした。

 苦境から抜け出した。先月の全英リコー女子オープンでは、初日81と大たたき。あえなく予選落ちした。再起を期した帰国後のmeiji杯は体調不良のため欠場。体のだるさや熱が続き、練習を再開できたのは今週に入ってからだった。

 「昨日は乗らず、寄らずで苦しかった。今日はショットが多少修正できた。1メートルくらいのバーディーパットもあって、だいぶ楽になった」と横峯。実戦の中でも調整を進め、ビッグスコアをたたき出した。今季は同じ軽井沢開催のリゾートトラストレディスで、最終日に3打差を逆転し優勝した。「今日と同じくらいのスコアで回れれば逆転優勝もいけると思います」。福嶋晃、アン・ソンジュとの歴代賞金女王による最終日直接対決を制し、今季2勝目をもぎ取る。【塩畑大輔】