<女子ゴルフ:ヨネックスレディス>◇2日目◇26日◇新潟・ヨネックスCC(6370ヤード、パー72)◇賞金総額6000万円(優勝1080万円)
ルーキー青木瀬令奈(19=フリー)が史上初の繰り上げ出場からのツアーV達成に向け、好順位につけた。3アンダー首位で出ると5バーディー、1ボギーの68で回り、通算7アンダー137に伸ばして首位と1打差の2位。音楽一家に育って養われたリズム感を武器に、少ないチャンスを生かして優勝争いに生き残った。馬場ゆかり(29)が5バーディー67をマークし、通算8アンダー136で単独首位。アマチュアの永井花奈(14=東京・伊藤学園3年)は73で回り、通算1アンダー143で初めて予選通過した。
初の最終組ラウンドも自身のリズムを守った。初日に首位で並んだ馬場と同組で回った青木だが、緊張を楽しんだ。グリーンで難しいラインになった時は「パー狙いで安全にいきました。ペースを守れば、と周りに惑わされずにやりました」。9番のボギー以外は狙い通りのパットで5バーディーを奪い、首位と1打差の2位。新人離れしたマイペースぶりで、優勝争いに加わった。
大会初日朝に出場が決まった。21日の予選会に敗れたが、2日間は会場で練習を消化。ウエーティング受け付けを済ませたが、QTランクは123位。繰り上げ出場は難しいと考え、1度は群馬の自宅に戻った。しかし前日の24日夕方に電話で確認した際、6番目と知って新潟に戻り、偶然に欠場7人が出た幸運もあった。「限られたチャンスをものにしたかった」との必死さも好プレーを支えていた。
ドラマーの父博昭さん(47)は音楽スクールとライブハウスを経営し、母三枝さん(47)もピアノ講師と音楽一家に育った。3歳からピアノを習い、今はギター、トランペットも演奏できる。プロテスト合格を目指すゴルファー姉茉里奈(22)と4人で知人の挙式を家族セッションで祝福したこともある。「リズム感は良いと言われ、ゴルフに役立っている」と、独特のテンポも武器になっている。
優勝すれば宮里藍(18歳101日)、野村敏京(18歳178日)に続く、19歳108日の日本人年少記録となる。「スタイルを貫き、自分のゴルフをすれば結果はついてくる」。リズムを崩さず、V争いに挑む。【藤中栄二】
◆青木瀬令奈(あおき・せれな)1993年(平5)2月8日、群馬・前橋市生まれ。父博昭さんのゴルフ練習に付き合ったことがきっかけで、7歳で競技を始める。06年に日刊女子アマに優勝し、その特典で大王製紙エリエールレディスオープンに出場。前橋商進学後は07、08年に関東ジュニア連覇。08年に全日本女子パブリックアマ優勝、全国高校選手権夏季大会も優勝。プロツアー11回目の挑戦となった10年ゴルフ5レディスで初めて予選通過して7位。瀬令奈の名前はセレナーデ(小夜曲)、姉茉里奈はマリーナ(海)が由来。153センチ、50キロ。

